シール特性の付与は包装にとってとても重要なチャレンジです。現状では、単に「バイオベース度80%以上あるいはヒートシール層はバイオ由来のポリエチレン」とあるだけでそれ以上の記述はありません。この場合は、たぶんBraskem社のサトウキビ原料のグリーンポリエチレンと推定されますが、コールドシールや容器の蓋材の場合を除いては、100%バイオ由来のヒートシール素材の実現には今しばらく時間がかかるであろうと考えられています。余剰設備を活用できるチャンスでもあります。製紙メーカーなどの活躍が期待されています。その背景には、印刷用紙市場の急落があると考えられます。各社は製品構成の見直しを急いでいます。その多くは包装用途への転換と言われています。しかも水性コーティングの余剰設備を抱えているので、これらを活用できるよう動いています。