古代より土器や磁器などは物を運んだり、保管のための入れ物として使われてきましたが、樽やカゴ、ガラス瓶など、包装する容器自体も技術の進歩に伴い、細かい用途に合わせて作られるようになりました。
19世紀に入ると、密閉された瓶詰めや缶詰めが開発され、食品類の長期保存が可能となり、包装によって生活が大きく変化しました。更に、合成樹脂であるプラスチックが開発されると、様々な加工技術も生み出され、包装する素材は飛躍的な進歩を遂げました。
新たな包材の登場は、今まで不可能だった肉や魚などの生鮮食品の流通はもちろん、インスタント食品やレトルト食品、冷凍食品など手軽に食べられる商品の開発にも大きく影響しています。
食品だけでなく、精密機械である電化製品を安全に輸送したり、医療用品・薬品などを滅菌状態のまま清潔に流通させられるようになり、包装は私たちの生活になくてはならないものとなっています。