特徴ある包装(容器)といえば、まず思い浮かぶのが鶏卵の包装容器ではないでしょうか。その形もさることながら、まさに壊れやすい代名詞ともなるような鶏卵を無事食卓にまで運んでくれる容器は、関連業者にとっても消費者にとっても有難い存在と言えるのではないでしょう。今では年間およそ20億枚近く使用されていると言われ、しかもその形状が数十年間変わっていないことにまさに驚きです。そうはいっても、使用される素材には変遷が見られます。以前はプラスチックが主流だったかと思いますが、途中から紙製のもの(パルプモウルドパック)を見かけるようになりました。ところがその形状(正確には八角錐型)は相変わらず変わっていません。鶏卵は極端に言えば一つ一つその大きさが異なっていると言える自然の恵みだからです。その個々に異なる壊れやすいものを安定に固定できる理想形が八角錐と言う事からあの形状がいつまでもすたれず使用されている理由のようです。