プラスチック製品と環境

現在、街ゴミが、そのまま河川や海まで流れ込み、そういったなかで海洋を漂うレジ袋は、クラゲなどを捕食する生物たちが誤って飲み込んでしまうなど多くの海洋生物の生命を危ぶんでいるなどとも言われております。さらにはそのようなレジ袋やペットボトルなどが、海洋を漂うなかで劣化し微細化され「マイクロプラスチック」などと呼ばれるプラスチックの粒子となって、魚や海鳥などの体内に蓄積していると報告されているようです。実際には、人間の体内などにも多くのプラスチック成分が検出されてもいるようです。日本国内においては2020年7月から開始された、プラスチック製レジ袋の有料化などが多くのメディアを通じて報道されておりますが、その他のプラスチック製品の問題に関する情報提供は、まだまだ情報量としては少ないといえるのが現状であるようです。日常生活のあらゆる場面において登場するプラスチック包装は、日本における過剰サービスなどとも指摘されているようですが、プラスチックゴミ問題は海洋汚染にとどまらず、土壌汚染、さらには温暖化などの地球環境に関する様々な影響として問題視されている現状を把握しなくてはならないでしょう。

エコロジーな夏の風景

夏の暑さを乗り切る対策として皆さんはどのような工夫をされていらっしゃいますか。かつての日本人は「行水(ぎょうずい)」や「夕涼み」などで「涼」を得ていたようです。「行水」は、「たらい」や「おけ」に行水を行う前にあらかじめ水を入れておき、日光の当たる場所に置いておくことで冷たい水で行水を行うのではなく、人肌に温められた「ぬるい水」で行水をしていたのだそうです。これは、冷たい水で行水するよりも生ぬるい温度の水で行水する方が、時間が経過しても「涼」を得ることを人々は経験を通じて学んでいたのだそうです。冷たい水で行水をするとその一瞬は心地よく身体が冷えますが、「涼」が持続しないことを当時の人々はどうやら知っていたようなのです。まさに生活の工夫や知恵でありますね。「夕涼み」は、水辺の周辺や、打ち水を行い気温よりも温度の低い水を利用することで涼しい風を「涼」として得る、先人たちの知恵であります。夕刻に川辺に人々が集まりながら、川の水流の上を渡る風を受けて涼む姿がなんとなく浮かんできますね。

蒸気風呂と風呂敷

エコバッグやマイバッグとしてその使い勝手が見直されつつある「風呂敷」は、室町時代、第三代将軍・足利義満によってつくられた「大湯殿(おおゆどの)」によって大判の布が「風呂敷」として活用されはじめ、人々の間に幅広く認知されはじめたととも考えられているようです。金閣寺を建立したことでも有名な足利義満ですが、義満は当時の政治・経済・文化において、皇族の権力をも脅かすほどの影響力のあった人物であったようです。その義満は「大湯殿」を大名たちの社交の場として人々に提供し、風呂場での必需品として人々に愛用されたのが大判の布=「風呂敷」であったようなのです。当時の風呂が現代の銭湯のように、湯舟にお湯が張られていた形式ではなく、お湯を沸かした蒸気や温めた石などを利用して作った蒸気による蒸し風呂様式であったことはご存じですか。人々の間では蒸気を利用した「蒸し風呂」が「風呂」として認識されていたようです。現代におけるいわゆる「サウナ」のようでありますが、当時の人びとは蒸気のあがってくる床に敷かれたすのこなどの上に、大判の布を敷き身づくろいをしていたようです。床に敷いたり、脱いだ着物などを包むものとして使用された大判の布を「風呂敷」と呼ぶようになったのは、この頃の人びとの習慣から生まれた呼び名であるようです。それ以前においても、あらゆるものを包装する布として「風呂敷」のような道具は人々の間で活用されていたようですが、現代にも伝わる「風呂敷」という呼び名は、風呂場で使われるようになった大判の布のことを示していたようなのです。

時代と消費者の行動

日本では、見栄えという観点よりも、近年では鮮度維持という観点が食品包装の目的として大きな部分を占めていると言えるでしょう。中でもマーケットインを活かした商品開発などは大きな成果を挙げていると言え、ライフスタイルの変化によるパッケージの概念の変化などにも柔軟に対応してきたと言えるでしょう。スーパーで販売される商品の単位というものは、売り場に訪れた消費者が手に取りやすいかどうかということや、家での取り扱いが想像できるか、また扱いやすいかといった点を考えやすくすることなどを念頭に置いて開発するべきと言えるのではないでしょうか。売り場に並べることが目的ではなく、消費されるまでの流れがきちんと計算された商品開発が求められていると言えるでしょう。例えばカットスイカ専用の袋を例に挙げてみましょう。これまでのスイカのパッケージは、平袋で販売されているところが多く、消費者がカゴに入れる際やレジなどで慎重に扱わなければ中身が痛んでしまいかねないパッケージであったと言えるでしょう。しかし、近年よく見るパッケージは丈夫に取手がデザインされているものも多く、カゴに入れる際もレジでも商品にダメージを与えることなく計算されたデザインになっていることが分かるでしょう。また、家での扱いもジッパー付きの袋であれば保存も出来る上、食べ終わったらゴミ袋としての役割を担うこともできるようなデザインになっているでしょう。消費者の目線に立ち考え抜かれたデザインによって、多くのメリットがある商品開発がなされていると言えるのではないでしょうか。しかし、これも、近年単身世帯が増えたことなど時代の変化によるものと言えるため、これからも商品開発は時代と消費者の行動に沿って行われ続けるべき研究であると言えるのではないでしょうか。

メガネ関連商品の包装

メガネ店に置く商品としてははファッション性と医療品のテイストが必要です。メガネは医療品としての理知的なクリアなイメージがあります。またファッション性というイメージも同時に求められます。理知的なイメージは白地の背景で、ファッション性は優しい色使いで表しましょう。眼鏡店に置く商品の包装デザインの条件として、優しい配色、白地、控えめな価格表現となります。白地を残してクリアさを保ちましょう。激しい赤の中に白の面を挿入してみると、クリアになります。赤は激しすぎるものですが、白の面に挿入することで、生き生きとしてきます。情緒にあふれた紙面の一部に白を残してみましょう。それまでにあった情緒性も生き生きとしてきますし、クリアと情緒の両面が活かされてきます。淡いトーンのグラデーションで優しさを表しましょう。淡いトーンを中心としたグラデーションというのは、優しさと癒やしを表してくれます。背景にグラデーションを敷いてみると、穏やかで優しいイメージに変わって来ます。女性らしいところも見せることもできます。紙面の要所要所にグラデーションを添えるということも、眼鏡のもつファッショナブルな優しさが表れてきます。価格表示は大きく目立たないようにしましょう。メガネは医療品でもあります。ファッション性だけでなく精密さも表さないといけません。価格表示を大きくしすぎてしまうと、実用的な部分だけの表現になってしまいます。これでは精密さのイメージを損なってしまいます。安さをアピールするにしても、商品写真を主にしましょう。価格表示は控えめにします。量販店の格安な日用品のようにはしないこと。大きく商品に重ねる激安型表示にもしないように。

包装材でかわいい感じや自然な感じを出す

例えばチラシを作るとき、マンションが商品で、女性にアピールするならば、余白と自由な配置でしなやかさを出しましょう。商品のマンションを画面いっぱいに広げないで、左右に余白を取ります。ボリューム感を控えるようにします。このとようなデザインは、包装のパッケージにも活かすことが可能です。

他の写真やタイトルの配置もシンメトリー型を避けます。自由に配置して、しなやかさを表しましょう。紫と淡いブルーを使うと女性らしさが表れます。理知的な役立つ情報であることを表すためには、淡いピンクを避けたほうが無難です。淡いピンクは情緒性が強まりすぎるからです。背景に淡い青のトーンを使ってみると、女性の優しさを暗示することができます。メカニカルな感じだと男性的になりますが、淡い青だと女性らしくなります。

女性向けの表現の配色というのは優しいトーンを多用します。甘く弱々しく見えますが、情報の内容は、実用的にします。ダイエット食品などなら、どのような効果があるかを具体的で現実的に表しましょう。文字や解説図を駆使して実用性を示しましょう。淡いピンクというのは女性向け商品としてはっきりと伝えるものです。男女が共に使うようなものでは避けましょう。

選挙ポスターで女性候補らしさを表そうとピンクを多用すると、男性は関心をなくしてしまいます。これが高齢者向けとなると、ゆとりやこだわりを出していく必要があります。穏やかな配色と形が高齢者に似合うようにします。鮮やかな元気いっぱいという配色は避けましょう。

高齢者のイメージというと、穏やかでゆったりとした形と配色です。渋く穏やかなトーンで構成することで、落ち着いてゆとりのあるイメージを表すことができます。ターゲット別に見ていくことで包装のデザインは変わるということです。

耐熱・耐熱庄PETボトル

PET樹脂は繊維用樹脂として開発されました。包装材料としては、2軸延伸フィルムが最初に適用され、このPET樹脂を最初にブローボトル材料として応用したのは米国の企業です。飲料用PETボトルには、炭酸飲料用耐圧PETボトル、ホットフィル用耐熱PETボトル、耐熱圧PETボトル、アセプティック(無菌)充填用PETボトルの種類がありますが、わが国では耐熱PETボトルの使用量が特に多いと言われています。炭酸飲料用ボトルは、耐圧性が要求されるため、延伸を十分に行って分子配向させ、耐圧強度を得ています。内容品の充填は5℃前後の加圧充填であるため、炭酸飲料用PETボトルには耐熱性は要求されません。ホットフィル用耐熱PETボトルの場合、果汁飲料などの酸性飲料を加熱殺菌(パスツリゼーション)するために、内容品を85~91℃程度の温度に加熱して熱間充填(ホットフィル)されるため、ホットフィル用PETボトルには耐熱性が要求されます。飲料の中に、炭酸ガス入りの果汁欽料や乳酸飲料がありますが、このような飲料をPETボトルに充填する場合、充填自体は5℃前後の加圧充填ですが、後工程でパストライザーによる加熱殺菌が行われます。このため、PETボトルには熱と圧力に耐える特性が要求されます。殺菌は、内容品温度の最も低い場所(コールドスポット)での品温が、65℃を10~15 分間確保できる条件で熱水シャワーにより行われます。65℃はPETのガラス転移点に近く、通常の耐熱ボトルでは未延伸部や低延伸部は内圧により伸ばされ、特にボトル底部が変形します。したがって、耐熱圧PETボトルには耐熱PETボトルより程度の高い耐熱性が要求され、一方、アセプティック用PETボトルは常温充填が行われるので、耐熱化処理の必要はありません。

真空包装とガス置換包装の包装機

真空包装システムで使用される真空包装機には、ノズル式とチャンバー式があります。ノズル式では、内容品を充填したパウチやバッグの開口部にノズルを差し込み、開口部を両側からスポンジのような弾性のあるもので挟んで気密性を保ち、真空ポンプで脱気を行います。開口部の密封は、ヒートシールやインパルスシールで行われるのが一般的ですが、アルミワイヤーによるクリップにより行われる場合もあります。ノズル式は大型の包装の場合に用いられ、小型の食品包装ではチャンバー式が採用されます。チャンバー式では、内容品を充填したパウチなどをチャンバー内の所定の位置に置き、チャンバー内を脱気し、真空になったところでパウチの開口部のシールが行われます。手動式、連続ベルト式、自動ロータリ一式など、生産性の高い機種もあります。ガス置換包装機には、真空脱気ガス置換方式とガスフラッシュ方式のタイプがあります。真空脱気ガス置換方式には、ノズル式、チャンバー式、ノズルチャンバー式があり、基本的には真空包装機と同じ形式です。ガス置換包装機では、脱気用のパイプに置換ガスを導入するためのバルブが設けられており、脱気後バルブの切換によりガスが導入されます。ガスフラッシュ式は、連続的にロールフィルムを筒状に成形し、内容品を入れて、ガスを細い導入パイプにより吹き込みながら空気を排除し、シールするもので、真空脱気ガス置換式ほどガス置換率は高くありませんが、大量生産が可能です。

ナノコンポジットとは

ナノコンポジットは、ナノ次元の大きさの超微粒子がポリマーなどの連続相中に分散している複合系のことです。ナノ粒子として用いられる代表的なものは、クレイの一種である層状無機物のモンモリロナイトで、大きさは、厚さ1nm、長さ100nm程度である。合成マイカも用いられます。ナノコンポジットは、少量のナノ粒子の添加で、ポリマーの弾性率の向上、荷重たわみ温度の上昇、寸法安定性の向上などの基礎物性の改善が可能となります。製造法は、まず層状無機物の層間にアルキル4級アンモニウム塩などの有機化剤を挿入させ、第2段階の分散工程は、「重合法」と「ブレンド法(溶融混練法)」があります。重合法では、モノマーに変性クレイを加えて重合させます。ブレンド法(溶融混練法)では、ポリマーに変性クレイを加えて、溶融混練によりクレイの層剥離をさせて層剥離型ナノコンポジットを形成させます。重合法で製造される代表的なものは、T社が開発したナイロン6/モンモリロナイト系ナノコンポジットです。これは、ナノ粒子の添加量が数wt%程度であるため、ガスバリア性の向上は少なく、2倍程度です。ガスバリア性の大幅な向上を実現するためには、層状ナノ粒子のブレンド量をかなり多くする必要があります。層状ナノ粒子を多く樹脂に充填すると、透過ガスの透過経路が長くなり、ガスバリア層を厚くしたのと同等の効果が得られてガス透過度が低くなります。ナノコンポジット系樹脂コート・バリアフィルムの樹脂コート剤は、溶融混練法が適用されており、ベースポリマーとしては、PVA系ポリマーが適用されています。PVAは、水酸基をもっているため、ナノ粒子の高濃度充填に適しているのではないかと思われます。PVA樹脂は相対湿度依存性がありますが、結晶化度を高くすると湿度依存性が低減できます。平板状ナノ粒子を応用したナノコンポジット系コートフィルムは、種々のタイプが製品化されており、基材フィルムとしては、OPP、PET、ONYが使用されています。ナノコンポジット系コーテイング剤の樹脂としては、PVA以外にウレタン系樹脂も適用されています。

手のかかる軟包装への対応について

日本では工場といったところの人材育成と確保というのは年々難しくなっています。包装現場も同様です。包装機械メーカーには、包装現場から熟練でなくてもできて、迅速、正確に品質の高い加工ができる機械、機構開発という強い要望が届いているといいます。軟包装資材において、多くの品種と少量包装というのは、トレンドになっているところもあり、製袋加工を行う企業は、セット替えを迅速に行うということで、なんとか納期遅れや製品ロスが起こらないような懸命に対応しています。そんな中提案された製袋機は、これまでのオペレーターがハンドル操作で移動させていたヒーターやカッターのイチ合わせを記憶機能搭載ボタンで1つ数十秒程度の時間で行います。この製袋機は、目視や微妙な指先の感覚という熟練が必要だった作業を解消することができます。セット替えのときの製品ロスも減少、トータルメリットも大きいのです。包装パックの展示会では、こういったことの前取りを行う作業者も熟練である必要がないということで、作業の軽減も期待できるベルココンベアーも実演展示。これは2列仕様で毎分200ショットの高速安定性生産を展示場の来場者に訴求しました。同じ展示会で、ジッパー付きのスタンディング加工ができる三方シール袋兼用製袋機の提案が行われ、それと同時に製袋機に直結する自動コーナーカット装置も提案されました。展示製袋機は、熱いフィルムでもフィルム送り機構及びシール機構にコンピューター制御サーボモーターを仕様して、個々の製品に合わせた最適条件で安定製袋をい実現するというもの。同時出展のコーナーカット装置は3列式で独自の輸送方式とカッターユニットを新開発、提案しました。