袋穴の意味

袋に穴が空いている商品を見たことがあるかもしれません。どうして空いているのだろうと不思議に思われた方もいらっしゃるでしょう。

この袋穴には意味があります。どんな商品に多いかというと野菜や果物です。
野菜や果物は収穫されて袋詰めされてからも呼吸をしています。この野菜や果物の呼吸によって、蒸れや曇りが発生します。

蒸れやすい野菜や果物を穴のない袋に入れると、傷んだり、腐ったりする原因になります。また色の変化も起こりやすいので、見た目に大きな影響がでてしまいます。
なるべく収穫したての状態を維持するために、袋穴は必須なのです。

野菜や果物は見た目で買うかどうか判断している人がほとんどです。曇ったりして野菜の様子がわからないと、消費者は不安になり、買う気を失ってしまいます。
野菜の新鮮な見栄えが保てるように、袋穴は必要です。

食品の腐食や変質には生物が関わっている

食品包装が包装の進歩の原点であり、それは食品というものが人間が生きていくために必要とされる「衣食住」の一つとなっていることに由来するものだからです。食品はそのままにしておくとすぐ腐敗や変質がはじまってしまうという厄介なものであり、その原因の一つとなっているのがいろいろな「生物によるもの」であることが科学の進歩で分かってきました。一口に生物によるものと言っても、食品の中に含まれている「酵素」や、さらに空気中や周辺から侵入する「微生物」などいろいろなものが考えられます。しかも、これらの生物がまわりの環境条件、たとえば酸素や温度、水分、水素イオン濃度(pH)などで変質などの具合も変わることがわかっていました。そこで導きだされてきた対策が、外部から食品を遮断する「包装」と食品自体に含まれる酵素の活動を抑制する「食品加工技術」と言われています。

食品は物理変化で腐敗や変質を起こす

物理的変化が、食品の腐敗や変質に関わっていることはよく知れれており、その対策が食品包装には必要となってきます。

物理変化には、化学成分の結晶化をはじめ、振動や衝撃によって起こる組織の破壊、水分や臭い成分の付着、脱着、逸散などが原因とされており、とりわけ水分に関わる要因が多くを占めています。

水分は、消失すると乾燥を招き吸湿すれば水分内の異物質による変質という結果をもたらすことで、変質の大きな要因とされています。さらに、食品に起こる変質の多くは、一つの原因にとどまらず複数の要因が影響しあって起こることもわかってきています。

食品が、人間の心と体に貢献しているのは単に栄養補給という面だけでなく、嗜好品として人間の欲求を満たすもとにもなっています。

このように食品には、栄養や安全性といった基本的特性と美味しさを感じさせたり健康を維持したりする機能的特性という2面性が存在します。

ガス遮断性の優れたポリ塩化ピニリデン

プラスチックを使った包装材は、汎用的包装として使用されているものと特に優れた機能を応用した機能的包装に使用されるものに大別されています。なかでも、最近多くなってきているのが機能的包装に使用される機能性包装材ですが、なかでも耐熱性やガス遮断性に優れていることで知られているポリ塩化ピニリデン(PVDC)と呼ばれるものがあります。

このポリ塩化ピニリデンを使った包装には、ロケット包装として日常生活でもお馴染みのソーセージなどに使用されているのがこの包装材です。さらに、優れた機能を活かすためポリエステルなどの素材にこのポリ塩化ピニリデンを塗布しフィルム状にしたガス置換包装材として使われたりもしています。

ここでガス置換包装というのは、食品の変質の原因となる空気を吸い出した後に窒素といった不活性ガスに置換するもので、包装材にはガス遮断性の優れた素材の使用が前提となります。

製袋充填包装機の一種であるピロー包装機

ピロー包装機とは製袋充填包装機の一種であり、包装フィルムを筒状に成形しながら内容物を包んで、シールすることで包装する包装機となります。大きく分けて横ピロー包装機と縦ピロー包装機の2つに分けられ、工程の進行方向であったり内容物が液体もしくは粉体、個体によって使い分けられています。この機器を導入することは、他の包装機に比べて省スペースながら、ロールフィルムを使用するため資材コストを抑えることが可能です。
また軟包装であるため物流効率が高いといったメリットが得られます。ただし導入するだけで効率が上がる装置ではないので、効率を上げるためにもシーラーと呼ばれるシールとカットを同時に行う装置の最適な方式を選ぶこと、そして使用するフィルムは内容物に合わせて多種多様なので、最適なフィルムを選ぶことが重要です。

パッケージを考えるときには色彩心理を考慮しよう

商品のパッケージを決めるときには、色彩心理を考慮しながら考えていくことがおすすめです。実は人は視覚情報をとても大事にする生き物なので、選び方を意識すればより効果的なパッケージを生み出すことができます。たとえば、赤は華やかなイメージ、青は落ち着きや安心感、黄色は元気さ、紫は高級感などを演出することが可能です。他にもオレンジであればポップ、ピンクであれば癒しや可愛さなどが感じられます。取り扱う製品に合わせて色を選ぶようにすれば、ターゲットの心に刺さりやすいパッケージにすることができるでしょう。商品のコンセプトに合った色彩を選び、消費者の購買意欲を高められるようにしておくことがおすすめだと言えます。

パウチと機能性の関係について

最近では、消費財メーカーがいろんな硬質容器をプラスチックのパウチに変えていっています。中でもスタンディングパウチというのは、年の成長率6.5%となっています。世界軟包装の会議では、機能性の付与に合わせてパッケージ技術がさらに進化しました。ブランドオーナーの製品の販売戦略と一体化しており、顧客の購買体験を向上させていると言われていますう。

機能性はパウチ成長の推進役となっています。付加価値を高めるスパウトやジッパー、キャップが伸びを加速しています。パウチは、外で食事を取る、スナックなどを食べるといった場面にもとても合っています。リシール機能が付いていると、食品の保存も便利です。散歩しながらも楽しむことができますし、また、賞味期限も伸びるので、小人数の世帯にとっては食品廃棄をへらすこともできます。

軟包装の優位性をデータから見る

軟包装の優位性を各種データを引用して見ていきます。業界規模:アメリカにおける軟包装売上高310億ドル、従業員約7万9000人、全米940箇所に生産拠点がある。サステナビリティ:ガラス容器との対比で、トラック1台分の未充填パウチは23台分のガラス容器に匹敵する。金属缶との対比では、軟包装製造にかかるエネルギーは同容量の金属缶より75%少なく、CO2排出量もまた10分の1に過ぎない。フードロス削減:全米におけるフードロスは40%にも達しているが、軟包装によってこれを大幅に削減することができるとしている。リサイクル:使用済み軟包装のリサイクルにはエネルギー回収も含まれる。軟包装の約50%は多層ラミネート品であり、このマテリアルリサイクルには戦略転換が必要。自治体回収の流れの中でわずか1.6%にすぎない。

AIPIAが発信するトピックス

乳製品の期限切れの廃棄ロスを減らすために、包装ができることとして、ICタグ、示温インキの印刷による製品の温度履歴の管理、包装に組み込まれたバイオセンサーなどがあります。

これによって消費者が消費するのに最適な温度を示すことができるのか、または腐敗による廃棄のタイミングを示すことができるのか、を討議しました。スマートキャップの開発で、ミルクの腐敗を教えるものもできています。

青果物の成熟を遅らせることもできます。青果物の貯蔵寿命を延ばして腐敗による廃棄を減らす解決策も様々に開発されています。スマートフレッシュというものです。

また、バッドに天然由来のフラボノイドと有機酸との組み合わせを配合することで、精肉、鮮魚、青果物それぞれに有効に作用するASBおよびABVの製品化に成功しました。内部の水蒸気によって活性化されます。

余剰設備を活用できるチャンスに

製紙メーカーは水性コーティングの余剰設備を抱えていると言われています。これを活用できる新たな機能性バリアコーティング領域はまさに救いの神といえます。南アフリカの紙パルプメーカーだったSappiという会社は、2008年にフィンランド、スイス、ドイツの製紙メーカーの買収により世界市場に進出しました。現在では、南アフリカ、欧州、北米に生産拠点を持つ世界大手の紙パルプメーカーとなっています。溶解パルプでは世界のトップメーカーです。ドイツのAlfeld工場が特殊の生産拠点で、抄紙機5ラインにより生産能力30万トン/年とのことです。アルミ蒸着やPE/PVDCコーティングなどの後加工用原紙に加えて、特筆されるのが軟包装向け機能性バリア特殊紙です。後加工が不要であることから印刷と製袋後、ただちに包装工程に送ることができます。